一年前に作ったイヤホンの記事がずっと下書きに入ってたのでちょっと直して公開しておきます……(色々と恥ずかしい)
クリアシェル、ED29689一発のイヤホンです。
+の線に5Ωの抵抗が挟んであり、赤のフィルターを通してあります。
バイト掛け持ちやら自動車学校やら受験やらでかなりスケジュールがキツく、完成がかなり遅れてしまいました。受験が終わって新生活まで時間があったので、一気に完成までやってしまおうと。
手順というか、受験終わってからやった事はシェルの生成、音導管の作成、パーツの配線、組み込み、フェイスプレートの作成、コーティングですね。
ここまでで面倒だったことでも書いておこうかと思います。
まず最初、シェルに安物のレジンを使おうとしていたのですが、硬化時間が長い上安定しませんでした。対策として勧められたパジコ星の雫を購入。硬化は速いし安定するし心なしか透明度も高いので最高です。
次は……ハンダ付けですかね……
以前アナログアンプキットを作るために買ったgootの30WハンダごてではMMCXコネクタにハンダがうまく乗らず、HAKKOの温調ハンダごてFX-600を購入しました。これ、設定温度に到達するとLEDが点滅したりしてかなり便利ですね。温度上昇もめちゃくちゃ速くてすぐ使えます。
あとフラックス切らしてたんでそれも買いました。MMCXへのハンダ付けくらいならもう余裕ですね。
もう一つ面倒だったのはフェイスプレートかな。
プラスチックの板にレジンを伸ばして、そこにシェルを乗せて仮のフェイスプレートを作る方法をとったのですが、空気が抜けちゃったりしてどうもうまくいかず。
こんな感じに。
どうやら接地面がちょっとガタついてたみたいです。あとヤスりすぎてたっぽい。
接地面に爪楊枝でレジンを塗ってから乗せることでなんとかなりました。次からは気をつけてヤスる。あとプラ板もなんとかしなきゃですね、CDケース使ってやったのでw
このイヤホン、左右でフェイスプレートの形が違うんですよ。
左はバリをきれいに取ってからレジンを乗せて硬化、右はバリを取らずにレジンを乗せて硬化。
バリを取ったほうがレジンの表面張力でフチにきれいな曲線ができて綺麗だったんですが、バリの部分がないと軽い力でシェルがたわんでしまって最初につけた薄皮にシワが入ってしまいました。綺麗に中身が見えるようにしたかったので若干ショックでしたが、それはそれでおしゃれっぽくてアリかなとも。
もう片方の方は反省を生かしバリを取らずにやってみました。ここでやっと表面張力で綺麗な曲面が出来てたことに気づくんですね……(遅い)
結果、イヤホンの形状として綺麗なモノと、ハンドメイド感強いけど中身綺麗に見えるモノで一対になりました。次作ることがあれば統一したい……。
ーーーここから一年後の追記ーーー
すーごい中途半端に書いて下書き終わってました……これ流石に当時でないと覚えてないこと多すぎですね……
せっかくなので、イヤホン自体の音質に関する工夫のアレコレだけ書いておこうと思います。
まず、BAから伸びる音道管について。
流石にER4Sに搭載されているような精度の高いドライバがひとつだと、ただ載せるだけでは音楽性に乏しい音になりそうだったので、音道管部分の先端数センチだけ少し太い音道管を被せてあります。まあこれフラヴァーシ作ってた方の入れ知恵なんですけどね!製作の際は手取り足取りほんとにお世話になりました!!
Fravaši - 高クオリティなハンドメイドイヤホン - 箱。
あとは音道管の先端からBAの中程までをレジンで埋めたり。100均の注射器みたいなやつ使ってやりました。
もう一つ反省点として、MMCXコネクタをシェルから出っ張らせないような作りにしてみたんですが、コーティングした時にコネクタに被っちゃったりして。少し出っ張らせるように作った方が絶対に楽ですね、ケーブルも選ばなくなるし。次作ることがあればそこは気をつけたいと思います。
肝心な音としては、音道管の工夫もあってか多少横の広がりも出しつつ、BAの特性を活かした解像感の高い仕上がりになりました。
低音は多くはないですが、カスタムシェルにした分密閉されるので圧迫感を生まない分いい塩梅だと思ってます。
ASMR聴いたりするのにもいい感じ。遮音性が高いと没入感も上がりますね。
色々悩みながらなんとか完成させられて、とても達成感がありました。また気が向いたら作るかも、BAもストックがありますし、10proのリモールドにも挑戦したい。ずっとやりたかった事ではあります。
大学生活も2年目が佳境ですし、少しくらい生活が落ち着いてくれると嬉しい。